好きっていうまでは
次の日、奈央はちゃんと来た。
「森、それどうしたんだよ。」
「あぁ。階段から…落ちた!ははっ!」
奈央…笑ってる場合じゃないよ。
ふと、ドアの方を見ると誰かわからないけど、
金髪の髪の長い女の人が、友達を連れて
奈央を見ながら何かを話してる。
衝撃的だったのは、その人が奈央の方を見て笑ったこと。
まさか…でも。そんなことわかんないし。
気のせいだよね…?
「彩華?大丈夫?」
神木くんが私を心配そうな顔をして見ている。
昼休みに2人でロビーにきてた。
なんとなく歩いてたらここにきた。
「顔怖かったぞ?」
「あ。いや。なんでもない…」
私の目の前を、さっきの女の人たちが通った。
「ちょっと、ごめん!」
私はその人たちの後を追った。