好きっていうまでは
「どうして、そんなことするの?
何が楽しいの?もし死んじゃったら、どうするつもり!?責任は取れるの?死んでしまったら、どんなに謝ってももう、戻ってこれないんです!」
彼女達はせせら笑う。
「…うるさいなぁ!そんなのあたしたちの知ったことじゃねーし!」
「ほんとよねー。まず、あたしからしたらあんたもうざったいんだよね。」
「あのるいくんと、付き合ってるだなんて。
信じられないし、さっさと別れろよっ」
まるでさっきとは別人。
あの可愛い声も、人相も怖い。
「あぁー!あたしぃ、いいこと思いついた!」
金髪の女の人はそう言った。
「森奈央のことはもうほっとくから、
あんたが代わりにあたしたちの遊び相手になってよー」
「いいねー!」
…私が。でも、それで奈央が安全なら。
「わかった。やります。」
「ほんとー?じゃ交渉成立ね!明日また行くわね?」
金髪の人たちは、トイレから出ていった。