好きっていうまでは


「待ってたよー?遅かったじゃん!

ジュース。買ってきて?」

「はい。お金は?」

「はい?あんたが払うんだよ。さっさと行きなって」

私は急いで販売機へ。

そしてまた、金髪の子の所へ。


このような、小さな仕事を毎日何回も…

それがもう2週間。


「あーやかっ!おは、よう。」

「おはよう。奈央」

「どうしたの?勉強頑張りすぎ?

顔色、すごい悪いけど…」

「えぇー?大丈夫だよ?」


顔色が悪いのも、仕方ないのかも。

最近、ろくに休憩してないし。


昼休み、今度は屋上にいく。

「やっときた。やだー。顔色最悪。」

「今日は、なんですか。」

金髪の子は、腕を組みながらこちらをみる。
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