好きっていうまでは
「彩華…なにやってんの。こんなとこで。
なんで黙ってたりしたんだよ。」
「ごめん。迷惑、かけたくなかったの」
「なにそれ。迷惑とか、そんなのかけていいから。
俺は彩華が笑顔でいてくれればいんだよ」
「うん…ありがと。」
私は疲労からか、意識が遠のいてきた。
神木くんいるから、意識なくても…平気かな。
すっかり目を閉じたとき、おでこにキスされたのを感じた。
どれくらいの時間が経ったのかな。
もう…起きないと。
目を開けると、白い天井が広がる。
あ。保健室だ。
神木くんが運んでくれたのかな。
私がベッドから降りると、神木くんは長いソファで寝てた。
授業サボっちゃったのかな、神木くん。
だめだよ。私のせいで、成績悪くなっちゃうよ。