好きっていうまでは
特に何も話さなかったけど、さりげなく神木くんは手をつないだ。
それだけでなんか、うれしかった。
私のマンションの前までつく。
「あ。じゃあ、ここで平気。」
「…」
…あれ?聞こえなかったのかな。
「神木くん?」
「俺んち来ない?」
「えっ?か、神木くんの家に?」
どうしよう。まさかの展開。
でも、行ったことないかも。
あれ?あったっけ?
「なーんてな。また、今度にするかっ」
「う、うん」
よかった…緊張しちゃうし。
「じゃ。また明日」
「うん」
「まだ、早かったな…」
え?今神木くんなにか、言った?
気のせいだよね…