好きっていうまでは
「おい、るいからはないのかよ?
仮にも彼氏だろ?」
「俺は、彩華と2人っきりの時に渡してあげるのー」
彩華の頬にキスする。
「先に、ちょっとしたプレゼントな?」
「か、神木くんっ。恥ずかしいよ」
真っ赤になる彩華を見てると、多分楽しめそうにない。
もう見るのはやめた。
あとで…ゆっくり見れるからな。
「ジャジャーン!このケーキ、あたしが作ったんだよ!」
「ほんとに?すごーい!早く食べたいっ 」
「おい、森の作ったヤツほんとに平気か?」
「あったりまえでしょ?さあ、食べてー!」
俺は無意識にスマホで何度も彩華を撮ってた。
今日1日、結構とったな。
でも、直接見るのが一番可愛い。
「んむ。おいしーね!」
「でしょー?」
ん。ほんとだ。意外といける。