好きっていうまでは
上まで行くと夜景が見えた。
夜景って言っても、こっちは田舎の方だし
そこまで光ってなかった。
「ここ、どこ?」
「んー、もう使ってない学校の跡。
ま、そんなことはいいから。上、上見てみ?」
上に何があるのかと思って見たら、満天の星空。
このあたりは街灯もないからすっごく綺麗。
「すごい…」
「よかったー気に入ってくれたみたいでっ」
「うんっ。誕生日プレゼントありがとうっ」
私はもう最高の誕生日プレゼントだと思った。
こんな綺麗な景色を、神木くんと見れるなんて。
幸せだって。