好きっていうまでは


じれったそうに、こちらを見てくる。

「る…る、る。やっぱり無理です!」

「もー。ま、いいよ。

そのうち呼んでくれたらそれで嬉しいし!」


いつのまにか、家に着いていた。

また、神木くんは、私の家の前まで送ってくれた。

「今日も、また送ってくださって。

ありがとうございます」

「また敬語。下の名前はいいとしても、

敬語は絶対ダメ。距離感ありすぎるから!」


そういって、帰っていった。


家の壁にかけてある時計を見ると、4時。
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