好きっていうまでは
俺だけに
「あぁー!芝ちゃん似合う!ついでに髪の毛もやるから、来て!」
晴海さんはなんでもできるんだ。
私は今、メイド服に着替えさせられてる。
「いいかんじっ。大人っぽいメイドって感じ?
あ、コンタクトは持ってきた?」
「あ。昨日持ってきてって言われたので…」
「じゃ、それつけて完成!」
私はコンタクトをつけて、着替え終わった。
「えぇー!これがあの芝ちゃん?やっぱメガネよりコンタクトがいいよー!
これから学校でも、コンタクトコンタクト!」
晴海さんはニコニコ笑いながら、他のクラスメイトの手伝いをしてた。
「あーやーかー?」
「あ、神木くん…」
振り返って見えたのは、神木くんのかっこいい姿。
王子様って言われるのも…今ならわかる。
「あー。今、俺のことかっこいい〜って思ってた?」
「おお思ってない」
「はい、嘘。正直に言っていいんだよぉー?」
「も、もう!うるさいっ。か、かっこいいよ。」
「さらっと、ドキドキさせるよね、彩華」
「え?」
神木くんの言葉の意味はわからなかったけど、
最近これも慣れた。