好きっていうまでは
「もう呼び込みやだね。めんどくさ」

私たちは教室に戻った。

やっぱまだ女子が多いね。


女子の波がとりあえず過ぎて、さっきの男の人たちが入ってきた。

「あぁ!さっきの子!よかったぁ。運命じゃない?」

私たちの方を見てそういう。

この人たちは、なにを言ってるのでしょうか。

私たちがここにいるのは当たり前なのに。


「どうぞ。こちらの席にお座りください。」

「じゃー、俺らみんなパンケーキ!」

「かしこまりましたー」

奈央がうまく対応してくれた。


「はーい。お待たせしましたぁ。いきまぁーす。

美味しくなーれと私が申しますので、その際にお兄さん方は、

ニャンニャンニャンと言ってくださいねぇ?」

「なにそれ、めっちゃ可愛いっ」

「そっちの子も一緒にやってよぉー」

私の方を指さして言ってるみたい…

む、無視しよ。無理です。


「はい、いきまぁーす。

美味しくなぁーれ?」

「「ニャンニャンニャン!!」」

「はい、美味しくなりましたぁ。どうぞ召し上がれー」

ほぼ棒よみになってきた奈央は、やっと戻ってきた。
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