好きっていうまでは
「あぁー!さっきのお姉さんじゃん!」

「え?ほんとだぁ。隣にいるの彼氏?」

「あ。えっと…」

「違うんだ?なら、俺にもまだチャンスあり?」

私が黙っていると、神木くんは怒ったように言う。

「チャンスなんてあるわけねーだろ、アホ」

「は?」

「この可愛い子は、俺の彼女なの。悪いね〜

独り占めしたい気持ちわかるよ〜

でも、この子は俺の大切な子だから、誰にも渡さない。」

あの男の大群が一瞬にして黙り込んだ。

「行こうぜ。」

そして速やかに、去っていった。
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