好きっていうまでは
陽輝の家に行くんだった。
私は制服のまま、隣の陽輝の家に行った。
インターホンを押す。
インターホン越しから、陽輝の声。
『入っていいよ』
私は、ドアを開けて入る。
「陽輝。来たよー」
リビングの方に行くと、陽輝がいた。
「よ。彩華、傘持って行かなかったのに、
濡れてないな。大丈夫だったのか?」
「うん。神木くんが傘に入れてくれて。
それでなんとか大丈夫だった!」
「ふーん」
なにその、ふーんって…。