好きっていうまでは
「もう帰ろ」
彩華はめずらしく帰りたがった。
「なんでー?俺といたくないの?」
「違うよ?だって、神木くん楽しそじゃないし。
神木くんが楽しくないなら、私も楽しくない…」
落ち込んでる顔も、愛おしい。
でも、ちょっと悪いことしたよな。
せっかくの、デートが台無しだよな。
「じゃあー…公園行くぞ!良いお天気だし!」
俺は彩華を連れて公園まで歩く。
彩華は一生懸命着いてくる。ほんと可愛い。