好きっていうまでは
やっとついた。

まぁ、公園に来て何すんだって感じだけど。

「とりあえず、座ろう。疲れたわ」

「あ、うん。」

俺達はベンチに座った。


「正直言うと、俺も自信ないんだ。」

「え?」

「彩華が、他の人を好きになっちゃうんじゃないかと思うと、な。」

ダサいよな、こんなの。

自信ない男は、すぐに捨てられる。

って、どっかのテレビでやってたわ。


「ばーか。」

突然のバカ発言に、驚いた。

そして、突然彩華の両手が俺の顔に触れる。

じっーっと、俺の瞳を見つめる。

「神木くんは真っ直ぐで、かっこいい。

ダサいところあってもいいじゃない。

だって、私にとっては最高の人だもん。

神木くん言ったよね?ずっと私のそばに、隣にいてくれるって。

私は、その言葉を信じる。

だから…私も神木くんのそばに、隣にいる」

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