好きっていうまでは
「彩華知り合いだったのー!?」
「うん、まぁ。」
「言ってよねぇー!」
「ごめんごめん」
放課後、私はるいがトイレから戻るのを教室で待っていた。
「おー彩華。」
クリスティが来た。
「クリスティ。まだ帰ってなかったんだね」
「うん。センセイと話してたんだよ」
「そっか」
るいが帰ってきて、クリスティがいた事に不快を覚えたらしい。
少し顔が歪む。
「やあ。君の、名前はなんだっけ?」
「ああ。神木るいだ。」
「そうか、るい。ヨロシクな」
るいは、ああ、とだけ言ってバックを持つ。
「あ、待って、ボクも一緒にいいカナ?」
「は?そんなん「いいよ、一緒に帰ろ」
るいがなにかいう前に私が遮った。
でも、クリスティとはすぐに別れて2人になった。
「俺、嫌だったんだけどー」
「ごめんね。一人で帰るの可哀想かなって。」