好きっていうまでは
空を見ると雨の振りそうな黒い雲がかかってた。
翌日、るいと下駄箱で会った。
「るい。おはよ…」
「はよ。」
そっけない返事。少し…つらいかも。
昼休み、私と奈央はお弁当をしまって話してた。
るいは、教室から出ていった。
入れ違いにクリスティがきた。
「あ。クリスティ。」
「やあ。今度の土曜日空いてる?」
「えっと…わかんないや」
「そっか。じゃ空いてたらこれに電話して。」
私は1枚の紙を受け取る。
「ちょっとー。わかんないじゃないでしょ?
あんたには神木がいるんだから。」
「そうだよね」
私は笑ってごまかした。