好きっていうまでは

土曜日。

クリスティは遊園地に行きたかったらしい。


「うぁー。すごいなぁっ。

あ、アレ乗りたい!」

クリスティはジェットコースターを指さしていう。

私は仕方なく乗るけど、ほんとは無理…。

泣きそうなのを我慢して乗ったら、意外と大丈夫だった。


クリスティはアレ乗りたいコレ乗りたいと、

私を連れ回す。

それなりに楽しかった…けど。

なんかちょっと気疲れした。


「ちょっと疲れたね。

アイス食べたいなぁ。」

クリスティはそういうとすぐに、買ってきた。


私はそのアイスを食べる。

夏じゃないけど意外といける。


「ぶっ。鼻についちゃってるヨっ。」

そう言って私がハンカチで拭き取ろうと思ったら、

クリスティに指で拭き取られる。


「可愛いなぁ、彩華は」

「な、何言ってるのっ。」


そんなこんなしてるうちに夜になった。

もう帰ろうと言って、私たちは遊園地から出た。
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