好きっていうまでは

「ごめんなさい。るいのこと何も考えられなくて。
自分のことばかりで。

るいはきっと私に怒ってたり言いたいことあっても、

我慢してたと思うけど、私は言いたい放題で…」

《…》

「でも、私は喧嘩したまま、このまま…

終わっちゃいたくない!

だって私…るいのこと…」


大好きだと言いたかった。

それなのに…携帯からは金属が落ちてきたような、

大きな音を立てた後、ブツっと切れた。


「え…!?る、るい!?るい!」

プーッ。プーッ。プーッ。

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