好きっていうまでは
「でも、私は喧嘩したまま、このまま…
終わっちゃいたくない!
だって…るいのこと…」
俺はちょうどその時、なぜか工事現場の近くに突っ立ってた。
ここに来た時、落ちてきたりすんのは漫画だけだっつーの。
とか思って電話してた。
好きだって言葉をもう一度聞きたかった。
上から降ってくる鉄の塊を避けることを考えてなかった…
鉄骨は俺の体に落ちた。
携帯も多分割れた。
俺の意識も消えてく中で1つ心残りがあった。
彩華の言葉からもう一回、「好き」って聞きたかった。
だけどもう…遅かった。