好きっていうまでは
「るい…私の声聞こえてるかな。」
るいの体に付けられた器具を見ると、
痛々しくて、涙が止まらなかった。
こんなにも私の体の中には水があったのか。
「もう…二度とあなたの声を聞くことは許されないのですか?
もう二度とあなたの笑顔は見れないのですか?
もう二度と…好きって言ってもらえないのですか…?」
るい…どうして返事をしないの?
私の声…聞こえてないの?
私も声…聞きたいよぉ?
「聞きたいよぉ…声。好きって言って欲しいのに…好きって言いたいのに…」
瞳から大粒の涙がベッドの上にこぼれおち、
大好きな人の手を握りった。