好きっていうまでは
「痛いっつーの。」
嬉しそうに笑ってる、るいが目の前にいる。
るいのお母さんと奈央もかけつけた。
「そうですね。あと2週間は入院ですね。
2週間後また様子を見ましょう。」
医師は穏やかな顔をしてた。
私は毎日のようにお見舞いに行って、
るいが単位取れるように勉強を教えた。
留年なんて…してほしくないし。
「だいぶ解けるようになったわ。」
るいがシャープペンシルをペン回ししながら言う。
「単位、ぜったい取ってね。」
「わかってるって。ちゃんと卒業できるように頑張るよ」