好きっていうまでは
るいはベッドから立ち上がって、私に歩み寄ってくる。
「俺が働くようになったら、結婚してください。」
そういって差し出してきたのは、小さい箱だった。
まさかと思って、その中身を開けると、
可愛い指輪が入ってた。
「…お願いします。」
るいはにっこり笑って、私を抱きしめた。
そして指輪を、私の右手薬指に指輪をはめる。
なんとも上手い具合に指輪のサイズは丁度いい。
「すんげー安もんだけど、結婚の時は…」
「いいの。値段とかそんなのはどうでもいい。
るいが、私のことを好きでいてくれるならっ」
るいの顔は明らかに赤くなってた。
「私、るいを照れさせるようなこと言った?」
「はっ、て、照れてねーよ!ばか!」
元気そうでなにより。っていう思いだった。
そのあと、数日経ってるいは退院したのでした。