好きっていうまでは
「彩華?」

「あ。陽輝」

陽輝は、私ではなく、神木くんを見てる。

なんか、にらみ合ってる感じがする。


「彩華、リレー出るんだろ?大丈夫なのか?」

「うん。まぁ多分」

「小学校のときみたいに、無理して足怪我すんなよ」

陽輝は私の頭をぽんぽんとした。


「じゃ、俺部活あるから」

陽輝はサッカー部。すごい上手くて、かっこいいから、

陽輝目当てのマネージャーが続々と入ってきて一時期すごい大変そうだった。

でも今は、陽輝目当てじゃない、サッカー好きの女の子がマネージャーやってるみたい。


「芝ちゃん、小学校から足速かったんだね!」

「うん。なぜか、足だけは速くて。」

「ぶっ。ギャップありすぎっ」

神木くんは、くすくすと笑っていた。
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