好きっていうまでは
「俺からは、これだけだ。
あっちに行っても、俺がいること忘れんな」
「…当たり前でしょっ!」
腕時計を見るとフライトの時間になってた。
「じゃあ…るい、奈央。三年後にまた会いに来るね。
その時は…また仲良くしてねっ!」
私は2人に背を向けて歩き出した。
だって…泣いてるところ見られたくないもん。
「彩華っ!最後に俺に言うことねーのか?」
「るいー!…好き!大好きだよっ!」
るいは大きく手を振って私を見送った。
飛行機の中、私の右手薬指はキラキラといつも以上に光ってた。
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