好きっていうまでは


「お弁当も良かったら一緒に食べようね!A組のところ後で行くねー!」

私たちは別れた。

「芝ちゃん、今の誰?」

「神木くん?あ、今の人は奈央。」

「え。すぐに下の名前で呼んでる…」


「女の子を下の名前で呼ぶのは抵抗はないから。

神木くんもそうでしょ?男の人を下の名前で呼ぶのはとても簡単でしょ?」


私がそう言うと、神木くんは一瞬固まった。

「今の、男じゃないの?」

「奈央は女の子。名前からして…「そっか!そーなんだ!」

私の言葉を遮って、大いに喜ぶ神木くん。
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