好きっていうまでは
足…せめて最後まで走らせて。

私は、アンカーの前。アンカーはもちろん神木くん。

神木くんが、仕組んでこの順番に。


パァーン!その音と同時に一走者目が走り始める。

私たちの組がいまトップ。


それがずっと続いて…次は私の番。


私はふと思ってしまった。

この足でこのメンバーに勝てるの?

勝たないと、みんなに迷惑かける。

だけど、走れるの?足が急に痛くなって、

その場で倒れたり、しないよね?


そうこうしてるうちに、バトンが回ってくる。

バトンパスが上手くいかなかった。


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