好きっていうまでは
でも、相手は黙ってる。

俺の勘違いか?

「あれ?違うっけ?」

「あ、そうです」


やっぱり!てか、ほんとに俺のこと興味無さそうに見てる。

なんか、初めての屈辱というのか。

なんだこの感情は。


こんなに清楚な子、この学校にいた?

スカートもそこまで長くねーし、

化粧も何もしてなくて、黒髪で肌がすげー白い。

こんな子、この学校にいたんだ。


「このあと暇?」

俺はついにこんなことまで言ってた。

絶対OKされる自信があった。

「いいえ。暇ではりません。」

そんときかなりショックだった。

俺、誘って断られたことないんだけどなー。

初黒星だ。この子は。

とりあえず、一緒に帰るとこまではいいらしい。
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