好きっていうまでは
「いつもは、家で何してるの?」
「勉強か、読書です」
「まじ?俺はね、家でのんびりしてる」
…なに、この会話。
まず、私のような普通の女子が、人気者神木くんが一緒にいることがおかしい。
「私の家はここなので。」
「この、マンションに住んでたんだ。帰り道よく通るんだよね。」
私が、マンションに入ると神木くんもついてきた。
「家、ここじゃないですよね?」
「うん。違うよ」
なにが?みたいな顔をして、こちらを見てくる。