好きっていうまでは
「あ、森。あれ?彩華は?」

陽輝がそう尋ねる。え、私はここなんだけど…

「ここにいるじゃん!何いってんの?」

奈央がそう言うと、陽輝は黙り込んでしまった。

なんか、変なのかな。私。


「まじか…見慣れねーから、わかんなかった。

コンタクト…にしたの?」

「うん。へ、んかな?」

「変じゃねーよ。そっちのほーが、いーんじゃねーの?」

素直に嬉しかった。


「神木、行かないの?」

奈央がそう聞くまで、放心状態だった神木くん。

どうしたんだろ。


私たちは、パラソルの下に荷物を置いた。

「じゃ、早速行きますかー!」

「おーう!」

神木くんも元気になったみたいで、2人して海に走っていった。
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