好きっていうまでは


「ん。あぶねーから、手」

陽輝が手を貸してくれた。


すぽっと、神木くんに浮き輪をはめられた。

「これありゃへーきだろ?」

「わ、ありがと!」

私は、海にプカプカと浮いていられた。

なんか、神木くんと陽輝がにらみ合ってる気もする。

これで安心。


「みんなー!ビーチバレーやろ!」

奈央がボールを持ってきた。


砂浜に行ってバレーをする。


「じゃー、ペアに分かれよっか!

グッとパーで分かれましょー!」

グーは私と神木くん。パーは奈央と陽輝。

「よーし!」

「そーいえば森ってバレー下手くそだよな」

「うるっさいなぁ。頑張るから平気」

あ、奈央と陽輝同じクラスなんだった!

通りで親しいわけ。
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