好きっていうまでは
「おい。ビビってんのかよ、陽輝」
陽輝に向かって、神木くんは挑発的な態度をとる。
「なんで?」
「俺に、彩華が取られんのが怖いんじゃねーの?」
「はぁ。るい…そこまで馬鹿だったのか。
万が一なんてねーよ。お前には彩華は渡さねーから。
今、彩華に言いかけたこといえよ。」
陽輝まで、何言ってるの…?
「いいよ。陽輝に譲ってもらったみたいで、しっくりこねーや。
じゃあね!彩華」
神木くんは私の手を離して、帰った。
今日は、なんか陽輝も神木くんも少し変だった。
私は普通にしていたいのになぁ。