好きっていうまでは
突然すぎる告白
五月の木って、すごく生い茂ってて癒される。
春のサクラも好きだけど。
「よ、彩華」
私を下の名前で呼ぶのは、一人しかいない。
「あ、陽輝」
同様に、私も下の名前を“さん”とかをつけないで呼ぶのは、相原陽輝[アイハラ ハルキ]だけ。
陽輝は私の幼なじみで、家も隣にあるから、小さい頃はよく遊んでた。
「昨日、るいと一緒に帰ったんだって?」
「そうなの。なんか、一緒に帰らないかって言われて…それで仕方なく。」
「彩華は、人を信じすぎるっつーか、危なっかしーっつうか。とにかく、気をつけろよ」
陽輝とは、教室が違うため別れた。