好きっていうまでは
「幼なじみからの恋愛って…彩華どうおもう?」
陽輝らしくないことを聞いてきた。
「わからない。私は…」
もし、陽輝が私の恋人だったら…ていうことだよね。
そんなふうに考えたこともないし…
手をつないで、一緒に寝たりしたこともあったし…
わからない。
「そっか。俺はありだと思うなー
幼なじみなら、なんでもわかりあってるっつーかさ…」
「なんでもわかり合うって、
恋人にならないとダメなの?」
「俺は、ずっと一緒にいたいもん。」
それは、なにか…私に向けて言ったように聞こえた…
「行こ。多分、もうすぐ花火始まるから」
「うん。」
私はまた陽輝の手を握る。