好きっていうまでは

俺が守る。

【side 陽輝】


―じゃ、行ってくるから。

俺がいない間、陽輝が、彩華守るんだぞ?―


そう言って、彩華の父は海外へ飛んだ。


それ以来俺の中で、彩華を守るんだって…

ただそれだけだったはずなんだ。


中学は、もちろん彩夏と一緒で、毎日一緒に登校した。

中二の春に、突然一緒に登校できないと言われた時、

俺はなんでか分からずに、ほっといた。

後々わかった。


俺が目当ての女子にいじめを受けてたらしい。

同じクラスのやつが教えてくれた。


それを知らずに、助けてもやれなかった。
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