regret
「ホントだ、美味しい」
彼女の『おいしいね!』に共感するように言う。
すると、彼女は得意気な顔をしながら僕を見て「ふふっ、そうでしょ~」と言った。
彼女のそんな顔を見て思わず、「アイス溶けてきてるよ?」と急かしてやった。
彼女は驚いた様子で慌ててクレープを頬張り、口のまわりに生クリームをつけていた。
そんな姿が幼さを感じさせて可愛いと、思わず笑って「子どもみたい」と言えば、
「子供じゃないしー」とむくれてそっぽを向いてしまった。
あ、怒らせた。
失言に気づいた僕は、そっぽを向いたままクレープを食べ進める彼女を見ながら、どうにか機嫌を直してもらおうと声をかけた。