regret

「ごめんって。機嫌直して?」

両手をあわせて、彼女の顔色を窺った。

僕の顔をみて、ムッとした表情をする彼女。

けれど段々、笑顔になって

「仕方ないから許す。クレープも美味しかったし」

と言って立ち上がり、僕の手をとった。


「どこ行くの?」

今にも駆け出していきそうな彼女の背を見ながら、一所懸命についていく僕。

少し振り返ったかと思うと、

「ひ・み・つ~」

と言って鼻唄を口ずさむ。

< 3 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop