regret
「ごめんって。機嫌直して?」
両手をあわせて、彼女の顔色を窺った。
僕の顔をみて、ムッとした表情をする彼女。
けれど段々、笑顔になって
「仕方ないから許す。クレープも美味しかったし」
と言って立ち上がり、僕の手をとった。
「どこ行くの?」
今にも駆け出していきそうな彼女の背を見ながら、一所懸命についていく僕。
少し振り返ったかと思うと、
「ひ・み・つ~」
と言って鼻唄を口ずさむ。
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