絶対に惚れさせてやる【非公開】




「………」




ぐったりした表情の私を見て頭に?を浮かべていた2人も、黒板を見て思い出したような表情になる







「そう言えば入院するとか何とか言ってたわね、あのジジイ」




「由良ちゃん口悪〜い!

でも、私も今思い出したよぉ
すっかり忘れてた…」




「ジジイも無理するな…ってね。
自分の歳分かってるのかしら」




「白江先生はこの学校の顔みたいな人だもんねぇ〜

未來は先生の中で1番好きだよ?
早く戻ってきてくれたら良いんだけど…」






…未來の意見がごもっとも




白江先生





貴方はいったいいつお戻りになるのでしょう





これから何日間、私に拷問を与えるおつもりですか







「…浜辺先生…ねぇ?」



「白江先生と同い歳かそれより下らしいよぉ?」



「ベテランってわけね。」



「ん〜…でもその浜辺先生でも手を焼いてる生徒が受け持ちのクラスに居るんだとか…」



「え!?1-Cに?」



「…うん」



「…授業妨害だけは避けてもらいたい…」








すっかり先生の話に花を咲かせてしまった2人を見た後、時計に視線を移す





8時28分




もうすぐでチャイムがなる…





まだ鞄を持ったままで何の用意もしていなかった私は



廊下側の後ろから2番目の席にゆっくりと向かった






「…手を焼く生徒…ねぇ…」





ふと頭に浮かんだアイツの顔




まさか…ね…





浮かんだ顔を消すように頭を左右に振る





最近…アイツのことばかり考えてる気がする…





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