絶対に惚れさせてやる【非公開】
「お、教室は欠席なしか〜。元気だなぁ!」
ほんわかした空気を纏って入ってきたのは40代の男性…我らの担任、白江(シラエ)先生
委員長の号令と共に朝の挨拶をした後、先生はサラッと驚愕することを言う
「あ〜
先生ね、明日から入院するんだよね」
「「「………え?」」」
そりゃあそうなるよね
クラス全員の反応に納得しながら私も驚いていた
「え、先生
っつーことは授業って……」
焦っているような、期待しているような峰守くんの声が教室に響き渡り
ゴクッ
皆が息を飲む
「ええ。もちろん…
ありますよ?」
「「「……ですよね」」」
先生はそんな生徒達の期待を見事に裏切った
「…いや、普通に考えてこのクラスだけ休みとかありえないでしょ」
由良の冷静な意見に
「学校がなかったら部活がなくなるじゃない」
と、もしも休みになった時の仮定を考えて落ち込む私
「ほんと、紗ちゃんは部活大好きだよね〜」
そんな発言は未來によって笑い飛ばされた