絶対に惚れさせてやる【非公開】



「はいどーぞ」




「……」




既に棒付きアイスを加えている瀬上が外で待たされていた私に差し出したのは、チョコミントのカップアイス





蓋の部分に書かれた“新発売!!”という文字を見て




…部員達が言っていたのはこれか…と1人確信する






「…いらない」




「嫌い?」




「別に嫌いじゃないけど」





…何となくアイスの気分じゃないし





買ってきてくれて申し訳ないとは思うけど頼んでないし








……これ以上遅くにコイツに付き合ってたら学校側に指導されかねない



そう判断した私は切り上げようとした








「私帰るから。
もうこれ以上ほっつき歩かな…」




「あーん」




「……は?」






だけど出たのはマヌケな声






それほど瀬上の行動は意味不明だった








「……何してんの?」





「は?見りゃわかるじゃん

早く口開けてくんね?溶けて落ちる」





…バカか?コイツ














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