絶対に惚れさせてやる【非公開】
………
「ほんとに何でもないから…」
「「怪し〜」」
「……」
只今、尋問中
昨日一緒にコンビニに寄ったのも見られていたらしい
どんな関係って聞かれても…
「あの時はたまたまだよ…
っていうか、着いてこられただけだよ」
…ただ勝手に絡んでくる後輩
としか言いようがない
「へぇ〜〜………」
「間が長い…」
「だって…怪しいんだもぉーん」
未來は大きな目をパチパチさせて期待に満ちた表情
…何の期待かは想像したくないけど
「でもどうやって知り合ったの?
瀬上くんってサッカー部だったっけ?」
……さすがは由良
聞きたくないところをバッチリ抑えてくる
「…サッカー部ではないけど…
一応部活中…」
「もぉー!紗ちゃん分かんないよぉ!!」
「うん。さっぱりわかんない」
…わからなくていいです
「瀬上くんねぇ〜………」
「あの紗が意外よね」
「うん。なんかビックリ」
私がまともに答えないから諦めたのか勝手に話を進める2人
やっと解放された私は、サッカー部のマネージャー用ノートを広げる
「…練習もっと詰めようかな」
先月の練習メニューと照らし合わせて唸っていた時…