絶対に惚れさせてやる【非公開】




今思えばよく告白なんてしたな、と思う




俺は元々そんなに勇気があるわけでも肝が座ってるわけでもないし




どっちかというと皆に流されて笑ってるタイプ




普通なら、告白もしないと思う




だってそんな勇気がいることするくらいなら、見てるだけで良いって思うから






でも…



先輩は違った





想いを伝えずにはいられなかった






フラれたとしても、この気持ちを知ってもらいたいと思って告白した







俺の人生の中での一大決心










「彰く〜ん!お疲れ様っ♪」



「ありがとうございます///」





勇気を出したからこそ

今隣に先輩がいる





俺の大好きな笑顔でタオルを渡してくれる




「ねぇ!彰くんっ
今からどっか寄ろうよ!」



「良いですよ。じゃあ着替えてくるので、もう少し待っててもらっていいですか?」



「うんっ!ここで待ってるね!」







…一緒に放課後デートだって出来る








「おい彰聞いたぞぉ?
お前部活終わりに放課後デートなんて生意気なヤツめ!」




「ははっ、先輩も彼女作ったらいいじゃないですか。楽しいですよ!///」




「……」




「…矢崎先輩?」




「……爆発してしまえ」




「ぎゃははっ!男の嫉妬は見苦しいですよ!」



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