絶対に惚れさせてやる【非公開】
「起立…
礼!」
「「「さよーならー」」
SHRの挨拶が終わると、楽しい楽しい部活の時間
の筈なのに…
ゴンッッ
「どーしたの!?紗!」
重ーい気分の私はすぐに立ち上がらずに、机に頭をつけて上半身を倒した体制になっていた
「おーいマネージャー?
うぉっ!飛鷹どーしたんだよ!?サッカー部始まんぞ?」
普段の私からは想像のつかないやるせなさに、同クラでサッカー部の峰守(ミネモリ)君が驚いている
…はぁ
ダメだ
しっかりしなきゃ……
「なんでもない。私は大丈夫だから峰守君はもう部活に行って。
着替えたりしてたら時間足りないよ?」
「お…うす!」
失恋ってやる気も奪うんだ…
「「紗(ちゃん)頑張れー!」」
皆の何を頑張れば良いのか分からない声援を受けて
「いってきます…」
私はサッカー部に足を向けた