絶対に惚れさせてやる【非公開】




「……先生」




視線は部員に向けたまま口を開く





「ん〜?」





「どうぞ私に任せて保健室にお戻りください」






「………え」









「「「………ぷっ



ぎゃははは!あはっあはは

ぎゃははは ひーっ」」」










もちろん絶句している先生と


その会話を聞いて爆笑する部員達







「ピーーーーー!

残り3周全力!ビリは腕立て伏せ100回」







「「「鬼っ!!」」」










さっきまでの大爆笑は収まり、皆スピードを上げたものの






「やべーな飛鷹、顧問いらねぇーんじゃね?」




「おもしろすぎだろ

ははっ 顧問が帰れって言われてんぞ」









皆から聞こえてくる笑いの言葉は止みそうにない






「……ひどいなぁ〜♡
これでも顧問だからね?なんもしてないけど!」






当の本人はもう立ち直って、さらには開き直ってる







「…まぁそれが戸部先生らしいで…」





「あっ、保健のばーちゃんいた」







!?






“先生らしくて良いですけどね”






そう言おうとした言葉は





「…瀬上?お前今なんつった?

だれがばばあだーっっ!!こんな美人なお姉さん捕まえてホント失礼な1年坊主だなー?」










……ヤツによって遮られた







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