絶対に惚れさせてやる【非公開】
そんな私に追い打ちをかけるように、神様の攻撃はまだまだ続く
「…そお…だといいけど……」
「当たり前ですよっ!
だいたい紗と先輩は全然違いますからっ!」
「…違うの?どういう風に?」
「雰囲気とか、行動とか仕草とか…
まぁ紗はすこし男気がありますから、仕草とか見てもドキドキしないというか…
なんだろう…女子として見れないというか」
「…そういうもの…なんだ?
じゃあ私はちゃんと女の子に見えてるのかなあ?」
「は…はい///
勿論ですよ。
紗といる時と全然違います。ハハッ
今も心臓がうるさいくらい…」
「……もぉ///」
………彰
もう
もう限界だよ……
「……っく…〜〜っ
……ふ……うぅ〜〜……」
ポロポロ溢れる涙は止まることを知らない
大勢の人の中、下を向いているから誰にも気づかれないのが幸い
「…あき…ら…っ」
……私はドキドキしてたよ?
彰の笑顔、声、仕草、行動、何もかもに
……幼馴染みだけどずっと男として彰を見てたよ?
……ずっと優しくてお兄さんみたいな彰が大好きだったんだよ?
彰がサッカー部に入るっていうから、マネージャーになってでも一緒にいて支えようって考えてたんだよ?
「………っうぅ〜〜っ」
コンクリートには沢山のシミが出来ていて
涙を必死に止めようとしていた私には
彰と萌亜先輩の会話の続きも聞こえてなかったし
瀬上のことも見えてなかった