【短】ある日桜の木の下で
「わぁ…!」
高校の校門前につき、思わず立ち止まる。
初めて見るわけじゃないけど綺麗な校舎。
しかも、綺麗な桜が咲き誇っている。
立ち止まって歓声をあげる私を無視して普通に校門を通っていく生徒たち。
みんなにはわからないのかな?この桜の綺麗さ。
かわいそうに。
そんなことを思いながら一歩、踏み出す。
高校の中に入ってしまい、大きくなる鼓動。
「…っ!」
高校生になったんだ。
感極まり、泣きそうになる。嬉しすぎる。