君が救ってくれた
3章
輝蘭side
輝蘭「はぁはぁ」
どのくらい走ったのだろう
訳のわからない道を
ひたすら突っ走った
どこへ行こう?
行く宛は?
友達?そんなものはいない
パッと浮かんだのは立木の家だった
泊めてくれるだろうか
行ったら理由を言わなければならない
それは、わかっている
でも、今あの家には戻りたくない
戻れない
うちは不安を抱えてるくせに
立木の家に行く足取りは何故か軽かった