もしも勇気が出たら君を抱きしめたい

「うわっ、もう授業はじまるやん!次音楽やからもういかなー、先生今日クラブくる?」

「会議終わったらいくよ」

「んじゃまた部活のときに聞く!んじゃね!」

騒がしく彼女は去っていく。音楽室は別棟にあるから、急がないと間に合わないらしい。

僕は軽く手をあげて、廊下をバタバタ走り去っていく彼女を見送った。


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