もしも勇気が出たら君を抱きしめたい
彼女のいなくなった席を直して、自分の席につく。
先生になる前は、生徒を好きになるなんて想像もしていなかった。
生徒を好きになるなんてありえないと思っていた。
けど、実際先生になって、一日目に彼女に出会って、恋に落ちている。
自分のバカさ加減に情けなくなるけど、仕方ない。
はじめは、好きという気持ちを自覚なんかしていなかった。
けどクラブ活動をとおして彼女と接するたびに、
幼い見た目とは裏腹に部員のことを真剣に考えてる姿勢や、後輩や同級生の中心でにこにこ笑う彼女を見るたびに、この気持ちは大きくなっていった。