さよならリミットブルー
「……あれ?」
ふと足元に視線を落とすと、キラキラと光る何かが地面に落ちていた。
首を傾げながらとりあえず手を伸ばして掴んでみる。
「ピアスだ」
あれ、たしかピアスって、今日のわたしに何か特別な意味があったような……?
ーーーーーーあ、そうだ!
片手にピアスを持ったまま、空いてるもう片方の手で急いでスマホを動かした。
そしてスマホに映し出された画面を見て「やっぱり」と声を漏らす。
もしやと思って確認してみたけれど、やはり予想は的中していた。
『ラッキーアイテムは青色のピアス』
まさしく、今手に持っているこれのことではないだろうか。
青い石がついた片方のピアス。
よく見るとその青色に混じって、金色の斑点模様が散りばめられている。恐らくパワーストーンか何かだろう。
「綺麗………」
あまりの美しさに見惚れてしまったのか、自然とそう口にしていた。