さよならリミットブルー
キミに近づくたび、なぜか速くなる鼓動。
キミが笑ってくれると、わたしも嬉しい。
友達だけど碧人くんは特別だ。
朝、学校に行けば碧人くんに会える。
放課後、屋上に行けば碧人くんに会える。
いつもと変わらない。
ずっと変わらない日常。
こんなにも碧人くんが近くにいることが当たり前になっていた。
『もしも碧人くんが離れてしまったら』
と、ありえない“もしも”を想像したことさえなかったの。
でも、もしもーーー。
碧人くんが離れてしまったその時は。
わたしはたぶん、泣いてしまうだろう。